ノンケを好きになったゲイの恋愛はどうなる?告白からパートナーになるまでの体験談3選

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好きになった男性がノンケだと分かったとき、それだけで「この恋は終わりなのかな」と思ってしまうかもしれません。

相手にはこれまで女性の恋人しかいなかった。本人も「自分はストレートだ」と言っている。そんな相手を好きになれば、気持ちを伝えても困らせるだけなのではないか、今の関係まで壊してしまうのではないか、と怖くなるのも自然なことです。

それでも、世の中には、自分をずっとストレートだと思っていた男性が、ゲイ男性から好意を伝えられたことをきっかけに自分の気持ちと向き合い、実際に付き合うようになった例があります。

すぐに答えを出せた人ばかりではありません。一度は告白を断った人もいます。「自分は男を好きになるはずがない」と思いながら、特定の男性にだけ心が動いていることに戸惑った人もいます。

そんな男性たちの実体験を見ていきましょう。

「ずっとストレートだと思っていた」22歳。朝5時まで話して出した答え

2023年10月、22歳の男性がRedditに相談を投稿しました。

彼はオーケストラで一人の男性と知り合いました。まだ知り合って一週間ほどでしたが、不思議なくらい話が合い、毎日のように会話するようになっていました。

彼自身は、それを「気の合う男友達ができた」と思っていました。

ところがある日、相手の男性から、自分はゲイであり、彼のことを少しずつ好きになっていると打ち明けられます。

相手は、いきなり「付き合ってほしい」と迫ったわけではありませんでした。

このまま好きになってもいいのか。それとも、これ以上気持ちが大きくならないようにしたほうがいいのか。それを知りたい、と正直に伝えたのです。

告白された22歳の男性は困惑しました。

それまで、自分をストレートだと思って疑ったことがほとんどなかったからです。

人の集まる場所で「魅力的な人はいないかな」と自然に目を向けるとき、彼が探していたのはいつも女性でした。男性を恋愛対象として見た記憶はなく、過去に付き合った相手も女性でした。

ところが、不思議なことに、この男性から好意を伝えられたときには、「自分はストレートだから無理だ」と即答できませんでした。

むしろ心のどこかに、「この人となら、一度考えてみてもいいかもしれない」という気持ちがありました。

それと同時に、不安もありました。

相手は過去の恋愛で傷ついた経験がありました。自分が「試しに付き合ってみよう」と言ったあとで、数週間後に「やっぱり男は無理だった」となれば、相手をさらに傷つけてしまうかもしれません。

しかも二人は同じオーケストラに所属しています。

もし恋愛がうまくいかなければ、その後も顔を合わせ続けることになります。

彼は、その心配を相手に話しました。

すると相手は、答えを急がなくてもいいと言いました。

時間が必要なら待つ。自分でもよく分からないなら、一緒に考えていけばいい。どんな答えになっても、友人関係やオーケストラでの関係を壊すつもりはない。

その言葉を聞いても、彼はすぐには答えを出しませんでした。

二日後、二人はオーケストラの集まりに参加しました。

そのあと、22歳の男性は相手のアパートへ行きました。本来は一緒に宿題をするだけの予定でした。

ところが、午後8時ごろに始まった会話が止まらなくなります。

子どものころのこと。これまでに傷ついた経験。音楽。仕事。将来やりたいこと。人生で何を大切にしたいのか。政治や宗教についても話しました。

気づけば、午前5時近くになっていました。

何時間も話している間、相手は一度も「そろそろ答えを出してほしい」と迫りませんでした。

その姿を見ているうちに、22歳の男性の中で少しずつ気持ちが変わっていきます。

目の前の男性は、自分の仕事や音楽について生き生きと話します。周囲の人を大切にし、自分の生徒についても真剣に考えています。意見が違っても、彼の話をきちんと聞いてくれます。

朝5時ごろ、彼はもう、自分を完全なストレートだとは感じられなくなっていました。

そして、こう思ったそうです。

こんな人は、そう簡単には見つからない。それなのに、この人が自分を好きだと言ってくれている。

この人を逃したくない。

二人は付き合ってみることにしました。

急いで関係を進めるのではなく、ゆっくりと、お互いの気持ちを確かめていくことにしたのです。

彼自身も、自分は「女性を好む傾向の強いパンセクシュアルなのかもしれない」と考えるようになりました。

大きかったのは、「男性が好きなのか、女性が好きなのか」という抽象的な問いよりも先に、「この人が好きなのか」という気持ちがあったことでした。

ほんの二日前まで、自分はずっとストレートだと思っていた男性です。

それでも、誰か一人と深く向き合ったことで、自分の中にそれまで気づかなかった感情があることを知りました。

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一度は「自分はそういうんじゃない」と断ったのに、7年後には婚約

もう一つ、さらに長い時間をたどった体験があります。

あるゲイ男性が、大学時代に知り合った親友との恋についてRedditに書いています。

親友の男性には、当時、女性の恋人がいました。

二人が親しくなったきっかけも、その女性との恋愛相談でした。

彼女とうまくいっていない。長期のインターンにも行く予定がある。このまま付き合い続けるべきなのか。

そんな相談を聞いているうちに、二人はどんどん親しくなっていきました。

一緒に過ごす時間が増え、やがて親友と呼べる関係になります。翌年には、一緒に住もうという話まで決まりました。

2014年8月、二人は同居を始めました。

それから約1カ月後。

ゲイ男性だった投稿者は、とうとう親友に自分の気持ちを伝えました。

好きだ、と。

返事は「ノー」でした。

友人は、自分は男性を好きになる人間ではない、という意味の返事をしました。

告白した側からすれば、かなりつらい瞬間だったはずです。

勇気を出して気持ちを伝えたのに、相手はやはりストレートだった。

「やっぱり無理だったんだ」と諦めても不思議ではありません。

ところが、数週間後のことでした。

友人が酒に酔って帰宅しました。

投稿者が介抱していると、突然、その友人のほうからキスをしてきました。

一度は告白を断った本人です。

二人はしばらくキスを交わしました。

けれど、それですぐに「じゃあ付き合おう」となったわけではありません。

そこから約2カ月、友人は自分の気持ちについて悩み続けました。

今まで女性を好きになってきた自分が、なぜ男性である親友にキスをしたのか。

これは一時的な感情なのか。

本当にこの人が好きなのか。

自分自身をどう考えればよいのか。

その答えが分からなかったのです。

11月、二人はパーティーへ行きました。

そこで一人の女性が、友人に強い関心を示しました。

投稿者は止めませんでした。

もし自分の気持ちを確かめるために必要なら、その女性と過ごしてみればいいと考えたからです。

友人は女性と二人きりになりました。

ところが、親密な関係になろうとした途中で、突然やめました。

そして、自分はゲイなのだと認めたといいます。

その後、二人は正式に付き合うようになりました。

最初の告白から、わずか数週間や数カ月で起きたことではありません。

そこから二人の関係は何年も続きました。

2021年7月、最初に告白した男性は、山の頂上で彼にプロポーズしました。

告白したのは2014年です。

一度は「自分はそういう人間ではない」と断った男性と、7年後には婚約していたことになります。

相手の母親は、息子が「ストレートの息子」から、ほとんどカミングアウトの段階を挟まずに「男性と婚約した息子」になった、と冗談を言ったそうです。

最初に断ったとき、その男性が嘘をついていたとは限りません。

おそらく、その時点では本当に、自分はストレートだと思っていたのでしょう。

それでも、親友から気持ちを伝えられ、自分自身にも思いがけない感情が生まれ、時間をかけてその感情を確かめていったのです。

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「自分はストレートのはずなのに」。ゲイの親友を好きになった28歳

告白されてから初めて気づく人ばかりではありません。

自分から先に、「もしかして自分は、この男性が好きなのではないか」と気づいた人もいます。

2020年、28歳の男性が、自分はストレートのはずなのに、27歳のゲイの親友を好きになってしまったと投稿しました。

二人が出会ったのはジムでした。

趣味が似ていて、仕事の分野も近く、すぐに親しくなりました。

恋愛の話をするとき、ゲイの友人は男性の話をします。投稿者は女性の話をします。

それが当たり前でした。

自分はストレート。

親友はゲイ。

二人とも、その前提を疑っていませんでした。

やがて新型コロナウイルスによる隔離生活が始まり、二人は同居するようになります。

昼間は別々の部屋で仕事をします。

仕事が終われば、一緒に映画を見たり、ゲームをしたりします。

そんな日常の中で、ほんの小さな出来事がありました。

ある日、二人が家の廊下で同時に角を曲がり、正面からぶつかりました。

二人とも笑い、そのまま通り過ぎました。

ところが、相手の体が近づいた一瞬、投稿者は腹のあたりがざわつくような、恋愛のときに感じる独特の緊張を覚えました。

本人が一番驚きました。

そんなはずはない。

ずっと家にいて、人と触れる機会が少ないから、身体接触に過敏になっただけだろう。

そう考えて、忘れようとしました。

ところが、その感覚はもう一度やってきます。

今度は、友人が彼のタトゥーを見るために体へ触れたときでした。

また胸がざわつきました。

それでも彼は、何カ月も自分の感情を無視しようとします。

ある夜、友人がソファに座っていました。

投稿者は後ろから近づき、両肩に手を置きました。

すると友人が、その手の上に自分の手を重ねました。

その瞬間、彼はそのまま友人を抱きしめたくなりました。

怖くなり、手を離しました。

別の日には、シャワーを浴びたあと、濡れた長い髪のままキッチンへ行きました。

友人がこちらを見て笑いました。

なぜ笑うのかと何度も尋ねると、濡れた髪が似合っていると褒めてくれました。

ただそれだけのことです。

ところが投稿者は顔が真っ赤になり、その場にいられなくなって、自室へ逃げるように戻りました。

ベッドに飛び込み、友人に言われた言葉を何度も思い返しました。

少し前までの自分なら、男性と本気で付き合うことがあると思うか、と尋ねられれば迷わず「ない」と答えていたはずです。

それなのに今は、親友に触れられるだけで胸が高鳴ります。

褒められただけで顔が赤くなります。

クリスマスが近づいたころ、二人は一緒にツリーを買いに行きました。

家に戻り、二人で飾り付けをしました。

そのとき彼は、自分の気持ちを認めました。

来年も、この人と一緒にクリスマスツリーを飾りたい。

その次の年も、一緒にいたい。

これは単なる孤独ではない。

そして彼は、親友に気持ちを伝えました。

「君に気持ちがある。でも、自分でもそれが何なのか分からない。一緒に考えてほしい」

友人は、すぐに言葉を返しませんでした。

まず彼を抱きしめました。

投稿者は泣きました。

そのあと二人は何時間も話しました。

実は、ゲイの友人も彼を好きになっていました。

それでも、「相手はストレートだから」と考え、自分から気持ちを育てないようにしていたそうです。

投稿者が自分を見ていることや、頻繁に顔を赤くしていることに気づいたこともありました。

それでも、自分から確かめることはしませんでした。

友人は彼に、今すぐ自分をゲイやバイセクシュアルと呼ぶ必要はないと伝えました。

ただ、この二人で付き合ってみたいのか。

それだけを考えればいい。

彼は「そうしたい」と答えました。

二人は初めてキスをしました。

その後も関係は続き、2021年にも、2022年にも、投稿者は二人がまだ付き合っていることを報告しています。

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「ノンケだから絶対に無理」とは、研究からも言い切れません

ここまで読んで、「でも、この人たちは結局ゲイやバイだっただけではないか」と思ったかもしれません。

確かに、交際したあとで、自分をゲイ、バイセクシュアル、パンセクシュアルなどと考えるようになった男性もいます。

けれど、それは逆に言えば、本人自身も、それまでそのことに気づいていなかったということでもあります。

人はいつも、思春期の早い段階で「自分は一生誰を好きになる人なのか」を完全に理解できるわけではありません。

思春期の性について扱った2004年の小児科レビューでは、初期から中期の思春期に、一時的な同性との性的な試行が見られることがあり、それだけで将来の性的指向を予測することはできないと説明されています。

これは「思春期なら誰でも一時的に同性愛になる」という意味ではありません。

むしろ、思春期は、自分が誰に惹かれるのか、自分をどう認識するのかが形作られていく時期であり、その途中では変化する人もいる、ということです。

より新しい縦断研究でも、その変化は確認されています。

米国の若者を長期間追跡した研究では、同性への惹かれ、異性への惹かれ、自分自身の性的指向の認識は、思春期から若年成人期にかけて必ずしも固定されていませんでした。

2019年に高校生602人を3年間追った研究では、男子の11%で性的自己認識に変化があり、10%で恋愛的に惹かれる相手に変化が見られました。

さらに、16~18歳から20代後半まで追跡した米国の研究でも、大多数の男性は一貫してストレートでしたが、一部には、時間の経過とともに同性への惹かれが明確になっていく男性が確認されています。

そして、成人男性でも同じようなケースがあります。

2020年には、自分をストレートと認識しながら、ゲイ男性と恋愛関係にある、または過去にあった男性23人を対象にした研究が行われています。

調査されたのは、単に同性と性的な経験をしたかどうかではありません。

出会い、求愛、付き合い始め、二人の関係をどう維持したのか、そして別れるまでを含めた「恋愛関係」そのものです。

つまり研究の世界でも、「自分をストレートだと思っている男性が、ゲイ男性と恋愛関係を築く」という現象そのものが確認されています。

ノンケを好きになったあなたへ

もし今、ノンケの男性を好きになって苦しんでいるなら、いちばんつらいのは、まだ何も起きていないのに、自分の中で先に「絶対に無理だ」と結論を出してしまうことかもしれません。

好きな人が「自分はストレートだ」と言っている。

女性としか付き合ったことがない。

男性を好きになったこともないらしい。

そう聞けば、「自分には最初から資格がない」と感じてしまうかもしれません。

でも、ここで紹介した男性たちも、最初はそうでした。

22歳の男性は、告白されるその日まで、自分が男性と付き合うことをほとんど想像したことがありませんでした。

大学生の男性は、一度はっきりと告白を断っています。

28歳の男性は、ゲイの親友に触れられて胸が高鳴った自分自身に、誰よりも戸惑っていました。

それでも、その先がありました。

だからといって、好きなノンケ男性もきっと振り向いてくれる、と言うことはできません。

本当に男性を恋愛対象にしない人もいます。

気持ちを伝えても、友達のままでいたいと言われることもあるでしょう。

それでも、「ノンケだから」という理由だけで、相手の心の中まであなたが先回りして決めてしまう必要はありません。

人を好きになるとき、私たちは履歴書の「性的指向」という欄だけを見て恋をするわけではありません。

声が好きだった。

一緒にいると安心した。

くだらないことで笑える。

落ち込んでいるときに、何も言わずそばにいてくれた。

その人が何かに夢中になって話す姿を見て、もっと一緒にいたいと思った。

恋は、そんなところから始まることがあります。

そして、ときには相手の側でも、同じことが起こります。

大切なのは、相手を「ノンケから変えよう」とすることではありません。

相手が考える時間を持てること。

嫌なら断れること。

そして、あなた自身も、自分の気持ちを恥ずかしいものだと思わないことです。

好きになった相手がノンケだった。

それだけで、その気持ちが間違いになるわけではありません。

叶う恋かどうかは、まだ分かりません。

でも、「絶対に叶わない恋だ」と決まっているわけでもありません。

実際に、「自分はずっとストレートだと思っていた」と話していた男性が、ある一人の男性と出会い、話し、迷い、最後にはその人と一緒にいたいと選んだ例があります。

一度断ったあと、自分からキスをして、何年も付き合い、婚約までした人もいます。

だから、もしあなたが今、誰かを本当に好きなのであれば、「相手はノンケだから」という言葉だけで、自分の気持ちまで消そうとしなくてもいいのだと思います。

相手を尊重しながら、自分の気持ちも同じように大切にしてみてください。

その恋がどこへ向かうかは、今の段階では誰にも分かりません。

でも、ノンケを好きになったという理由だけで、始まる前からあなた自身がその恋を終わらせる必要はありません。

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