真正包茎・仮性包茎・カントン包茎とは？
包茎は「仮性包茎」と「真性包茎」に区別されています。もっとも、国際的な医学用語としての「包茎」は「真性包茎」を指し、そもそも「真性」という表記は不要です。一方、日本でよく問題視される仮性包茎は、国際的には包茎と認知されていません。ただし、今回の記事では、医学的なことを論じたいわけではありませんので、真性包茎と仮性包茎、さらにはカントン包茎について解説します。
真性包茎は、包皮輪（包皮の開口部）が狭かったり、包皮と亀頭が癒着していて包皮を剥けなかったりして、亀頭を自力で露出することが完全に不可能な状態です。子どもは全員真性包茎ですが、それが成人後も続く場合は病気と診断され、保険適用治療の対象となります。
仮性包茎は、通常時（非勃起時・フニャチン時）は亀頭が包皮で覆われていますが、勃起時には包皮がめくれて亀頭が露出する状態をいいます。自然と皮がめくれなくても、手を使って亀頭を露出できるなら、仮性包茎に分類されます。
カントン包茎は、包皮輪が狭い場合に起こります。包皮を無理に剥いたり、セックスの際に包皮が剥けたりした後、包皮を戻らず、包皮がペニスを締め付けるようになった状態です。亀頭と包皮が腫れ上がり、放置すると血行が妨げられて、亀頭が壊死することがあります。カントン包茎も真正包茎と同じく保険適用治療の対象となります。真正包茎以上に危険な状態なので、速やかな治療が必要です。
仮性包茎が保険適用治療の対象外である理由
真性包茎は、保険適用治療の対象であることからもわかる通り、病気や障害の一種とされます。というのも、自力で皮を剥けないペニスには衛生面の問題があるからです。亀頭が皮被りだと、放尿後にに尿が残ったり、射精時に精液のカスがこびり付いたりして、恥垢、いわゆる「チンカス」が包皮内にたまります。恥垢はチーズに似た状態で悪臭を放ち、見た目・臭いの問題があります。さらに、雑菌を繁殖させるため、亀頭包皮炎や尿路感染症、陰茎がんなどの病気の原因になります。
一方、日本人の3人に2人は仮性包茎だといわれています。仮性包茎を問題視する男性も少なくありませんが、自然界に生息する動物の雄は原則として仮性包茎です。というのも、動物にとってペニスは子孫を残すために必要な生殖器官であり、厳重に保護されるべきものだからです。性器が包皮に守られている仮性包茎の方が自然の摂理に適っています。
同様に考えれば、人間も仮性包茎が自然といえそうです。古代ギリシャ彫刻の男性像（ミケランジェロの「ダヴィデ像」はこれを模倣したもの）は全て性器が包茎です。古代ギリシャでは、包茎は知性や理性の象徴であり、むしろ歓迎されていました。現在でも、その流れは続いていて、仮性包茎を自然な状態と捉えている西欧人男性もいます。
一方、キリスト教などの宗教的な儀式である「割礼」では、幼少期にペニスの包皮を切除します。そうして失われた包皮をわざわざ再生させようという動きもあるくらいで、仮性包茎に対する価値観は個々人で異なります。
とはいえ、日本では仮性包茎が忌み嫌われ、多くの男性にとってコンプレックスとなっています。雑誌などで「包茎は女性に嫌われる！」と書かれているのが原因でしょう。このような文言を男性も女性も真に受け、「仮性包茎も恥ずかしい」という社会通念ができあがってしまいました。
「仮性包茎は早漏」という話もよく耳にします。しかし、これには医学的根拠がありません。包茎だと普段から包皮に覆われている亀頭が敏感で、ちょっとした刺激でも射精するといわれます。これも個人差があり、仮性包茎と早漏を安易に結びつけない方がよいでしょう。
ここまでで述べた通り、仮性包茎には健康上・衛生上の問題はありません。そのため、仮性包茎をズル剥けにする包茎手術は美容形成外科手術の範囲です。排尿や生殖活動などに影響しないにもかかわらず自らの意思で治療を受けるという扱いなので、保険適用治療の対象外です。
病気を誘発しかねない真性包茎や、亀頭が腐る可能性があるカントン包茎は手術が必要ですが、仮性包茎は手術の必要がありません。しかし、現在の日本では仮性包茎が目の敵にされる以上、「治療したい」と考える男性も多いでしょう。彼らが包茎手術を受けるのは、女性が美貌を求めて顔にメスを入れる整形手術と同じです。自らの意思で包茎手術を選択するのなら、それは尊重されるべきだと思います。
18歳でも包皮を剥いて包茎を自力で治せる
当サイト管理人のユウトは、高校3年まで、包茎について全くわかりませんでした。包皮が剥けることを全く知らず、自然と剝けることもなく、18歳まで完全に皮被りでした。
そんな僕は、保健の授業で男性器の仕組みについて教わり、ペニスの皮を剥くことを知って、自分が包茎であることを認識しました。この日から、僕は亀頭を覆っている包皮を剥くようになりました。最初は入浴の際に剥いて、亀頭を露出したままオナニーして、洗って皮を戻していました。これを1週間ほど続けた後、常に剥いたまましておきました。ふにゃちんのときに皮が戻ったら、トイレなどに行って皮を剥きました。露出初期は亀頭が敏感で、パンツに擦れるだけで痛かったのですが、数日で慣れました。
何とか剥き癖をつけたおかげで、現在は常に亀頭が露出していす。もっとも、18歳まで皮オナニーをしていたため、包皮がたるんではいますが、亀頭が大きくなったこともあって、再び皮被りになることはありません。あくまでも自分の経験からですが、たとえ剥いたことがない包茎でも、自力で亀頭を露出させられるならズル剥けにできます。18歳まで包茎だったからといって、一生包茎のままとは限りません。
安価な包茎矯正器具も販売されていますので、包茎を治したいのなら、試してみてもよいと思います。包茎手術はあくまでも最後の手段です。
ゲイの世界では仮性包茎に価値があるのか？
男女間のセックスでは嫌われがちな（仮性）包茎ですが、ゲイの世界ではむしろコアな包茎ファンがいるくらいです。包茎ペニスの需要は決して少なくありません。
チンコは使い過ぎれば黒ずんできます。そんなヤリチンとは対照的なのが包茎なのです。ビンビンにそそり立った陰茎の包皮をめくるとピンクの亀頭が顔を出します。キレイなピンク色は、純粋な青少年の証でもあります。そんな色をした亀頭をチョンと指でつつけば、敏感な皮膚を通して、心地よい刺激が全身を走り抜けます。もちろん、本当に敏感な包茎ペニスの所有者は少ないのでしょうが、そういうイメージがあるのは確かです。
また、包茎といえばショタの象徴です。子どもは皆包茎で、包皮を剥くということすら知りません。万一何らかの理由で剥けたとしても、過敏な亀頭に痛みを感じ、すぐに包皮を戻します。恥垢でちょっと臭い●学生のチンコをクンクンし、その後パクッと咥えたい、という妄想を実現するのが包茎です。ショタコンにとっては最高のご馳走でしょう。
ゲイとして一生生きていくつもりなら、包茎がコンプレックスになるとは限りません。もちろん、真性包茎は危険ですから治療が必要です。しかし、仮性包茎は需要もあるので、場合によっては性的アピールの武器にもなり得ます。
仮性包茎のゲイは、パートナーと相談したり、自分の将来をしっかり考えたりした上で、本当に必要な場合だけ包茎手術をすればよいと思います。また、普段から剥き癖をつけておけば、主述で包皮を切らなくても仮性包茎を治せるかもしれません。
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