親友が「俺、ゲイなんだ」とカミングアウトした
俺は高校2年生、男子校に通っている。普段はちょっとお調子者で、クラスのムードメーカーみたいな存在。友達とゲームやスポーツで盛り上がることが多いけど、実はちょっとした人見知りもあって、最初は周りと馴染むのに時間がかかるタイプだ。でも、一度仲良くなったら、結構面倒見がよくて、何でも相談してくれる友達も多い。
最近は、普段の自分の価値観に少し疑問を持ち始めて、周りの人たちとの接し方を意識するようになった。友達と過ごす時間が一番楽しいし、だからこそ、どんな関係でも大切にしたいと思っている。
そんな俺は昨日、タカシから突然「大事な話がある」と言われて、正直ちょっとビックリした。普段、俺たちの間でそんな堅苦しい話をすることはないから、なんだろうと思っていたんだ。まさかそんな大事な話が来るなんて予想もしてなかったけど、タカシが緊張している様子を見ると、どうしても無視できない感じがした。
「実は俺、ゲイなんだ」
タカシが言った瞬間、心の中で一瞬静寂が訪れた。最初は言葉が出なかった。驚きとともに、その言葉が頭の中でぐるぐると回って、俺自身がどう反応すればいいのかまったく分からなかった。でもその後、冷静になって考えた時、タカシがどれだけ勇気を出してこの話をしてくれたのかを思い、急にその重みを感じた。

親友がゲイでも、俺たちの友情は変わらない
俺たちは高校に入ってすぐに友達になった。最初はゲームが好きという共通点で意気投合した。俺もタカシもアクションゲームやFPSが好きで、放課後や休日にオンラインで一緒にプレイすることが多かった。特に協力プレイのゲームでは息がピッタリで、「お前、今の神プレイじゃね?」とか「おい、カバー頼むぞ!」なんて言い合いながら、夜遅くまでゲームに熱中することもあった。ゲームの話題が尽きることはなく、新作が出るたびに「どっちが先にクリアするか勝負しようぜ!」なんて盛り上がっていた。
しかも、俺たちは同じサッカー部だった。最初はお互いにそこまで上手いわけじゃなかったけど、一緒に練習していくうちに、自然とコンビネーションが合うようになっていった。タカシはディフェンスが得意で、俺は攻撃的なプレイが好きだったから、試合でも絶妙なバランスを取れていたと思う。部活が終わった後、ヘトヘトになりながら「今日の俺のシュートやばくね?」とか「お前のスライディング、ガチで助かったわ」なんて話しながら、学校の帰り道を歩く時間も楽しかった。試合前は一緒に戦略を考えたり、負けた時は「次はリベンジしようぜ!」って励まし合ったりして、気づけばお互いにとって一番信頼できる存在になっていた。
でも、最近までタカシが恋愛の話をしている時、なんとなく避けるような感じがあったんだ。その理由が昨日の話でやっとわかった。俺が無意識に「好きな女子は?」とか「彼女いるの?」と聞くたびに、タカシはいつも答えを濁していた。あれは、もしかしたら俺が異性愛を前提にして聞いていたから、タカシがその場で答えづらかったのかもしれない。
そんなことを考えているうちに、俺も少し反省した。もしかしたら、あの時に気づくべきだったんじゃないか。タカシが何かを隠していることを、もっと感じ取るべきだったんじゃないかと。最初はどう返していいのか分からなかったけど、とりあえず「話してくれてありがとう」と伝えることにした。それだけでも、タカシにとってはすごく嬉しいことだろうし、何よりも俺自身がタカシの気持ちを尊重していることを伝えたかった。
タカシは少し安堵したような顔をした。俺に拒絶されないと分かって安心したんだろうな。俺も心の中で、「これからも変わらないよ」と言いたかった。タカシのセクシャリティが変わるわけではないし、俺たちの友情も変わらないはずだ。タカシがどんな人を好きになっても、それを受け入れていこうと思った。

ゲイにとって、彼女の存在や女性のタイプといった話題は、結構きついんだよね。かといって、「女の興味がない」と言い切るのもリスキーだから、タカシも悩んでいたんだと思う。だからこそ、親友との間でわだかまりをなくすために、思い切って告白したのかもしれない。
ゲイの親友が何でも話しやすい環境を作っていく
その後、しばらく考えてみた。今後、恋愛の話をどうしていいのか分からなかった。今まで普通にしていた「好きな人いるの?」とか「付き合ったことある?」とか聞いても大丈夫だろうか? もちろん、あのままだったら何も気にせずに話していたけれど、タカシがカミングアウトした今、急に変に気を遣ってしまうことが気になる。特に、男子同士でよくするエロい話とか、動画の話やタイプの話も、俺がこれまでと同じようにしていいのか、ちょっと悩んでしまった。
だけど、気づいたんだ。あんまり気を遣いすぎるのもおかしいし、俺たちの関係は今まで通り、何でも話せるものだと思う。それに、タカシがどんな恋愛をするのか、どんなタイプの人を好きになるのかに興味が湧いてきた。タカシのことをもっと知りたいし、もっと理解したいと思った。だから、今まで通り何でも話せる関係でいたい。でも、さすがにいきなり全部を聞くのは失礼だろうから、少しずつタカシのペースに合わせていけばいいと思った。
次に恋愛の話が出た時には、「好きな人とかいるの?」と自然に聞いてみようと思った。その反応を見て、話を広げるかどうかを決めればいい。無理に踏み込むつもりはないけど、タカシが話しやすい雰囲気を作ることは大事だと感じた。避けることもせず、でも。無理に話を深掘りしすぎず、ちょっとずつ進めていけたらいいな。
結局、カミングアウトされたからといって、俺の中で大きな変化は必要ないんだと感じた。もちろん、タカシのことを尊重し、話しやすい環境を作ってあげることは大切だ。でも、俺たちは変わらずバカな話をして笑い合える関係でいられたらそれが一番だし、タカシが好きな人とどういう恋愛をするのかを知ることで、もっと深くタカシを理解できる気がした。
だから、次にタカシと話すときは、きっと今まで以上に自然に、何でも話せる関係が続いていくと思う。俺たちの友情において大切なのは、お互いのペースを尊重しつつ、変わらず気軽に接することだ。それが、最も良い形の友情なんじゃないかな。

タカシは思い切って「実は俺、ゲイなんだ」って告白したけど、場合によっては、親友を失うことにもなりかねなかった。さらに最悪な事態を考えると、親友が「タカシはゲイなんだよ」と周囲に言いふらす可能性もあった。それでもカミングアウトしたのは、どうしてなんだろう?

タカシはこの体験談の主人公が好きなのかもしれないわ。この後、2人の関係がどうなったのかがわからないけど、お互いを深く理解し合って、そのまま恋愛関係に……も、十分にあり得る展開ね。



コメント